思い出

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会いに行って「年が明けたら、また来ます」と言う私の手を握って微かに何度も頷いていたあの時は…
何時の年の暮だったのかなと、ふ…と、考えながら、整理した着物をたとう紙に仕舞いこんだ
今は老人ホームに入ってる夫の上のお義姉さんの、あの買い溜めた美術骨董のあの部屋はあのままなんだろうかと
かなり豪奢なお義姉さんの自室の高層マンションを思ったりした
夫が居なくなってから少しづつ縁遠くなっている夫の姉たちの事など思い出していた

私の姿を見て初っ端「着物じゃないの!」と眉間にしわを寄せた
お義姉さん主催のお茶会の手伝いに呼ばれてその会に寄った時の話である
夫には二人の姉がおり、下のお義姉さんとは「おしんも真っ青」で書いた通り親友のように仲良しだったが、
上のお義姉さんとはその威圧的な強さに気持ちが竦んでしまってあまり心寄り添う事ができなかった
エッ!着物?聞いてない…夫が私に言わなかったのだ
「ちょっと用事があったんだ着物は無理!」と夫が大して気にもせず言った
お義姉さんはムッと黙っていたが…女にはこお言う事が結構大事になる事に夫は頓着が無かった
お義姉さんは厳しい人で、一言で一刀両断に人を切り捨てる妙技があり…皆近しい人はバッタバッタと切り倒されぺしゃんこにされた経験を持っていて、親族からは煙たがれて皆ちょっと距離を置きあまり関わらない様にしていたが、
夫はあまり拘らず、ご主人(義兄)を早く亡くしたお姉さんの用事を何かと足してあげていたので夫の言う事はよく聞いていたし、夫にはどこか甘えていた
私も「あなた笑うだけね、今の女性はそれでは駄目よ…何の足しにもならない、馬鹿かと思われてそれだけの扱いをされるわよ…」結婚当初、皆の前で言われ顔がこわばってしまったが
「良いんだよ、余計な事を言わないように俺が言ってるんだよ、ややこしいのが居るだろう、此処には…」と夫が遮り庇ってくれたのでその場は終わった
夫が居れば大丈夫…みたいな…私もその関係に甘えていた
その日は、お弟子さん達(お姉さんはあるディザイナーの名誉スタッフでもあったが表千家の茶道の先生でもあった)も来ていたし…場を考えてか、何か起きるんじゃないかと着物の事でビクビクしていた私の恐れは肩透かしとなり何事もなく終わった
…ほっセーフ…*´◡`良かった!…なんて…あの時ね…そんな事もあった
あたふたとしたあの日…今思えばみんな元気で…夫も若かった
遠い昔の懐かしい一日だったなあ
夫を亡くしてから親しい友人すら距離を開けて海辺の町に引き籠っているが…
今日…目が覚めた時、お義姉さんどうしてるかなあ…会いたいなあ~と何故か思ったのに自分でも吃驚!థ౪థ



                   (ღˇ◡ˇ*)♡…思い出が美化されるってこお言う事か…

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by time2022 | 2017-07-02 07:50 | 日記

2017年 11年目の海辺暮らしとなりました       黄昏て70才 撮りためた写真でその時思った事、今思う事等を、書き綴っていきますブログ内の写真イラストの使用を禁じます

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